潜在能力を引き出す3つの力
意志力を要する事と言えば、真っ先に思い浮かぶモノは何でしょうか?
大抵の人にとって、意志力が試される典型的なケースは、誘惑に打ち勝つ事でしょう。
例えば、ドーナツやタバコやクリアランスセール、あるいは、一夜限りの恋など、あなたを誘惑するものは様々です。
そんな場面で問われるのは「やらない力」です。
しかし、意志力はNOと言うだけが全てではありません。
「明日こそ(いや、いつかきっと)」やろうと思いながら、ずっと先延ばしにしている事はありませんか?
そういう事も、意志の力が強ければちゃんと今日の「やる事リスト」に入っています。
たとえ、心配事や気の散るようなことがあったり、延々と続くテレビのリアリティ番組に目が釘付けになったりしていてもです。
そんな場面で問われるのは「やる力」です。
「面倒だな」と思いながらも、自分のやるべき事をやる力の事です。
「やる力」と「やらない力」は、自己コントロールの2つの側面を表していますが、意志力はその2つだけでは成り立ちません。
NOと言うべき時にNOと言い、YESと言うべき時にはYESと言う為には、もう1つの力、すなわち、自分が本当に望んでいる事を思い出す力が必要なのです。
「だけど、私が本当に欲しいのはあのブラウニー(3杯目のマティーニ・1日の休暇)なのに!」という、あなたの声が聞こえてきそうです。
でも、誘惑に目がくらみそうになったり、物事を先延ばしにしたくなったりしたら、あなたが本当に望んでいるのは、スキニージーンズを履けるようになる事、昇進する事、クレジットローン地獄から抜け出す事、離婚(もしくは刑務所入り)を避ける事だと思い出さなければいけません。
そうでなければ、誘惑を目の前にしながら、どうやって踏みとどまれるでしょうか?
この様に自制心を発揮するには、肝心な時に自分にとって大事なモチベーションを思い出す必要があります。
これが「望む力」です。
意志力とはつまり、この「やる力」「やらない力」「望む力」という3つの力を駆使して目標を達成する(そしてトラブルを回避する)力の事です。
人生って意志力で決まるんですね!