「生きやすい時代」なんていうものがあった試しは無いと思いますが、それにしても生きにくい時代になったと思わずにはいられません。
特にサラリーマンにとっては、確実に嫌な時代になったと思います。
具体的に、何が、どんな事実が生きにくくしているかというのは、基本的にはお金の面だと思います。
消費税も目先は10%ですが、その後は20%を目標にしてますし、給料やボーナスというのは年々減っていますし、水道が民営化したという事でいつ値上げされるか分からない状況ですし、収入は減りますが、支払いは増えていくという流れになっています。
ですが、実際は、どんな時代にあっても、上手くいく人と上手くいかない人が存在します。
上手くいく人の数は多くはありませんが、確実にいます。
上手くいかない人が多数いるのも事実です。
何とかこの人生を上手くいかせたい、成功したいと努力する人もいますが、多くの人は実らずに低空飛行を余儀なくされてしまいます。
なぜ、この2つのタイプが生まれるのか?
どういう人が上手くいく人で、どんな人が上手くいかない人なのか。
現実の悪い状況については、1つ1つ深堀りして、好転の条件を考えなくてはいけません。
この長い低迷期にあって、全ての人が時代と共に低迷したわけではない事も確かです。
サラリーマンとして、セールスマンとして、上手くいった人もたくさんいると思いますし、サラリーマンとしては上手くいかなかったにしても、事業を起こして大成功した人も多いと思います。
相対的にはそうした人たちは、上手くいかない人たちよりも遥かに少ないですが、男性にも女性にも上手くいった人はいます。
上手くいかせようとせずに、放置したり逃げたりすると、上手くいく人と上手くいかない人との格差は、時間と共に開いていきます。
上手くいく、いかないはお金だけの問題ではありませんが、収入が1番分かりやすいです。
上手くいく人は年収3000万円が5000万円に、時には1億円にまで行きます。
上手くいかない人は年収300万円からずっと変わらないか、逆に悪くなっていきます。
同じように働いても、年収は下が100万円以下から、上は2500万円越えまでバラバラです。
上に行くほど、ピラミッドのように細くなる三角形の収入階段の中で、上と下との所得格差が年ごとに広がっていきます。
男性では年収300万円越え~400万円以下が18.3%で最も多く、400万円越え~500万円以下が17.5%です。
300万円越え~500万円以下で35.8%を占めています。
3人に1人がこのゾーンです。
女性は、年収100万越え~200万円以下が26.1%で、200万円越え~300万円以下が21.4%です。
100万円越え~300万円以下で47.5%います。
だいたい半数ぐらいです。
給与所得者での年収300万円以下の割合は、男女で約40%います。
3人に1~2人は年収300万円以下という事です。
年収1000万円越えの割合は、約5%です。
年収2000万円越えの割合は、約1%です。
年収300万円以下の人も増えていき、年収1000万円以上の人も増えてきていて、本当に中間層が減ってきています。
自分がどちらになるかは、今の自分の行動で決まっていきます。
自分の現在の収入から見て、このまま年収が上昇して、いずれは富裕層に仲間入りする可能性が無いわけじゃないと胸算用する人がいても不思議ではありません。
その為には何をするべきか、思いを巡らせる人もいると思います。
そうした上向きの思考、願望は決して悪い事ではありません。
ただ、問題はそれがサラリーマンの会社任せ思考であるかどうかです。
もし、自分の収入の増加を会社に任せきったような楽観思考であれば、それ自体、これからの時代上手くいく生き方ではありません。
皆さんも薄々気づいてきているのではないでしょうか?
4年も5年も前から低所得者も高所得者も増えて、二極化していくと言われていました。
2年経っても特にそれが分かるほどの結果は無く、二極化が進むという事が嘘だと思っている方もいると思います。
でも、今なら徐々に気付いてきている人が増えていると思います。
去年の夏のボーナスも、企業関係なく日本全体でボーナスが支払われた金額は、一昨年の夏のボーナスと比べて3割減でした。
また5年後どうなっていくか予測はだいたいつきますよね?
今大企業に勤めていて、「この会社だから大丈夫」と思っている方がFXをしていないと思うので、皆さんは大丈夫だと思いますが、そう思っている人が1番危険だと私は思います。
「このまま自分はこの会社に居れば安泰」だと思っているという事は、平和ボケでもありますし、自分を変化させる必要が無いと思っているという事です。
毎年大幅な昇給を見込める時代ではないですし、逆に実質賃金は毎年下がっています。
退職金や年金も期待する方がおかしいと思います。
会社にずっぽりと埋まった考えで乗り切れる時代ではなくなってきています。
「この会社に居たら大丈夫」という楽観思考は断ち切った方が良いと思います。
もう1つ良くないのは、「そこそこ思考」です。
「自分は年収600万円ぐらいでいい」という意識です。
「それぐらいあれば生活できるから私はそれでいい」という部分ではなくて、お金ではなく「そこそこ思考」という思考に問題があるんです。
自己満足と成長力0の考え方になるという事と、今の状態がいつまでも続くと思い込んでいる、安易な姿勢になってしまいます。
そこそこ状態でなんとなく満足している人は、すぐ近くに厳しい、残酷な現実が待ち構えている事に気付きません。
今の状態がいつまでも続くと思い込むのは、危険な考えです。
不景気・AI・リストラ・倒産など、リスクなんてたくさんあります。
今の状態で世の中が進むというのなら、政治家もいりません。
今の状態でいかないから、国家が軌道修正をしたり、色々な政策を始めるんです。
そのままいく事なんてまずありえません。
自分の未来とリスクをよく考えて、24時間を使って下さい。