一流の人は、「人と人との別れ」の持つ意味をしっかりと理解しています。
ここで、皆さんの過去を少し振り返ってみて下さい。
例えば、それまで仲良くしてきた皆さんの仲間の一人が、突然「今の自分を変える!」と宣言して、行動をし始めた。
そんな経験はありませんか?
その時、皆さんはその人を心静かに見守る事ができましたか?
「ノー」と答えた方が多いんじゃないかなと思います。
それは、人として当たり前の心理だと思います。
「自分がおいて行かれるのでは」という恐れや、「自分も頑張らなくては」という焦りによるもので、人間として仕方のない感情だと言えます。
逆に言えば、皆さんが自分を成長させようとして歩き始めた時、それまで周りにいた人が離れて行ったとしても気にする事はありません。
一流の人や成功者は、1人ぼっちになってしまった時、それが「成長のためのステップ」であると考えます。
一流と呼ばれている人はすべて、成長の過程で必ず周囲の人との別れを経験していると思います。
皆さんが成長を目指す時、あらかじめ「一度は必ず一人になる」と覚悟を決めておけば、いざそうなった時「あ、自分の物語がはじまったな」と捉える事が出来るようになると思います。
周りに流されず、胸を張って自分の意志を貫いて下さい。
また、一流の人や成功者は、「長幼の序」という言葉を大切にします。
簡単に言えば、「上を立てる」という事です。
「立てる」というのは、相手の立ち位置をしっかりとつくる事です。
例えば、上司に相談する事で、その上司の立場を築き上げるといった事です。
皆さんの中でもこのような経験をした事がある方は多いんじゃないかと思います。
会社組織では、出世して立場が上がれば上がるほど、徐々に出番がなくなっていくものです。
どんな立場の人でも、人から頼られなくなったり、距離を置かれたりすれば、寂しい思いをするものだと思います。
この気持ちをしっかりと理解し、良い意味で目上の人間をうまく利用できる人は必ず一流や成功者に近付くはずです。
チャンスは上からやって来る事がほとんどなのです。
一流になる人や成功する人は、目上の人の気持ちを理解する広い視野を持っているのです。