「僕は運が悪いから、こうなってしまった」
「今年は運が良くないらしいから、〇〇するのはやめておこう・・・」
「最近、ずっとツイてない」
日常のたわいもない会話の中で、よくこんな言葉が耳に入ってくることがあります。
これらの発言全てに共通しているのは、「自分は運が悪い」と思い込んでいることです。
本当に運が悪いのでしょうか?
実際に、運から見放されているのでしょうか?
私には、「運が悪い人間だ」と、自分で勝手に決めつけているだけのように見えます。
確かに、私たちは日常生活を送る中で、望んでもいない出来事や想定外のアクシデント、困難に出会うことがあります。
例えば、入学試験や就職試験に落ちたり、彼氏や彼女に振られて失恋をしたり、大切な人との別れがあったり、家族や家庭の問題に悩まされたり、お金や人間関係のトラブルに遭遇したり・・・。
それまでどんなに真面目に生きてきたとしても、どんなに性格が素晴らしくても、不幸なイベントに直面してしまうことがあるものです。
でも、どんな人でも、これまでに「運が良い」と思える、上向きの日だってあったはずです。
幸運と不運は、誰にも同じように降り注いでいます。
それなのに、「自分は運が悪い」と言っている人たちは、不運の方ばかりに意識が向いてしまっているのです。
不運に見舞われた時、運気が上向くのをただひたすら待っていても、そんなに直ぐに現実は変わりません。
しかし、ここで自暴自棄になり、投げやりな行動を取ると、状況はより望んでいない方へ行ってしまいます。
そうして、さらに「自分は運が悪い」と思い込み、負のスパイラルに陥っていくのです。
その頃には、ただの”自称”の運の悪い人だったはずの人も、”本当に”運の悪い人になってしまいます。
そうなってしまっては、少し大変です。
運の悪い”体質”になると、体質改善をするのは簡単ではないからです。
この世で起きることには、「原因と結果の法則」があります。
運の良さには原因があり、運の悪さにも原因があります。
例えば、駐車禁止の道路に車を止めて、交通違反の切符を切られてしまったとします。
すると、その人は「運が悪かった」と文句を言うかもしれません。
しかし、それはその人の行動が悪かったから、起きたことです。
もともとルール違反をしたからであり、「運が悪かった」と思うことが起きるのは必然なのです。
運が悪いと嘆く人は、「運を上げるための行動」ができていないのです。
もし運が上がらないのなら、「自分の運が悪いのはなぜ?」と改めて振り返って下さい。