「それは、儲かりまっか?」
これはパナソニック創業者の松下幸之助さんの言葉です。
松下幸之助さんは部下が新しい企画や事業を提案してきた際には、必ずこう質問していたようです。
パナソニックを一代で大企業に築き上げて、「経営の神様」とまで呼ばれていた松下幸之助さんは、その核心をついた一言からも分かるように、「儲ける」ことに肯定的な人です。
ですが、一般的な日本人で「儲ける」「稼ぐ」という言葉を抵抗なく使う人は、あまりいません。
多くの人は、これらの言葉から「商魂たくましい」等とマイナスなイメージを受けます。
中には下品だと思う人さえいると思います。
私が前々から不思議だと感じているのは、たいていの人たちは、このようにお金の事をオープンに語ろうとせず、あたかも「悪いもの」として扱っていることです。
例えば、お金の話を持ち出す時に、「お金の話をしてすみません」というような切り出し方をする人や、お金について質問されると、ちょっとためらったり、声のトーンを落としたりしてヒソヒソ話になる人もいます。
「儲ける」と「稼ぐ」というこの2つの言葉をよく使う人たちがいます。
それは、いわゆるお金持ちの人たちです。
私も男女問わず、色々なお金持ちを見てきました。
そんなお金持ちの人々に共通点があるとするなら、日常会話の中において、ためらう事もなく「儲ける」と「稼ぐ」という言葉を使っていることです。
これは「商魂たくましい」というよりも、「お金に対してプラスの感覚しか持っていない」と言えます。
私たちの意識は、普段自分たちが意識している思考や理性、知性を司る1割の「顕在意識」と、無意識の領域にある9割の「潜在意識」から成り立つと言われています。
という事は、「自分」という存在のほとんどの部分を占める潜在意識に、自分にとってのお金に対する考え方や認識を、ポジティブなものとして叩き込めば良いという事です。
「儲ける事は、素晴らしい」
「稼ぐことは喜び」
これらのフレーズを、声に出して言ってみて欲しいです。
ちょっとためらう気持ちがあったり、いつものトーンで言えなかったりする人は、「儲けてはいけない」「稼いではいけない」「どうせ私には無理な話」等という、お金に対するブロックがある人だと思います。
自分のもとにお金を引き寄せたり、今あるお金を増やしたりするためには、貯蓄や投資、キャリアアップの為の自己投資、転職などさまざまな方法があります。
もっとも基本的で重要、かつ有効なのは、お金に対する自分の意識や価値観を変えることです。
だから、抵抗なく「儲ける」「稼ぐ」と言葉にできるようにして下さい。
「儲ける事は、素晴らしい」「稼ぐことは喜び」と、常に思って下さい。
潜在意識に自分の願望を浸透させるために効果的なのは、とにかく繰り返して言い続けたり、自己暗示で思い続ける事です。
よく、「いい本は7回読め」と言われますが、その理由も同じです。
私の「思考」の記事も、是非7回読んで欲しいと思います。
しばらくして日常会話の中で、ためらったり抵抗したりする事なく「儲ける」「稼ぐ」という言葉が自然に出るようになれば、しめたものです。
それは無意識レベルにおいて、お金に対する概念がポジティブなものに変わり始めた証拠です。
あとはただ、自分に1番ふさわしいお金の稼ぎ方、儲け方を見つけるだけです。